インフルエンザ脳症の現れ方

インフルエンザ脳症というのは、インフルエンザウイルスへの感染が引き金となって、脳の神経細胞などの障害をもたらし、ときには肝臓などの他の臓器までもが障害を受け、死亡に至るケースもある病気のことを指しています。
インフルエンザ脳症は、5歳くらいまでのこどもにおきやすい病気であるため、特にこの年齢層については注意が必要とされていますが、2009年にパンデミックとよばれる世界的な大流行を果たした新型インフルエンザについては、5歳から10歳くらいまでの、比較的年齢が高めのこどもが発症したことが知られています。
このインフルエンザ脳症の現れ方ですが、まずはインフルエンザによる高熱にともなって、けいれん、意味不明な言動、意識障害などの神経症状が先に出て、その後意識障害のレベルが上がり、多臓器不全なども起こり、究極的には死亡や後遺症が残るといった流れとなります。
けいれんについては、単純型と不複雑型とにわかれており、単純型の場合は、15分以内でおさまるけいれんであって、繰り返しがありません。複雑型のほうは、長時間にわたってけいれんが持続したり、左右対称でなかったり、繰り返し起きたりするものです。
意味不明な言動については、文字通り意味不明なことを口走ったり、急に怒り出したりのほか、アニメのキャラクターなどのまぼろしが見える、幽霊のようにいないはずの人が見える、両親の区別がつかないといったものが含まれます。
意識障害については、意識はあるものの自分の名前や誕生日がいえないというところから、痛みを与えても目を開かないといった重篤なものまであります。
病院ではこうした神経所見の程度、頭部CTやMRIの画像、血液検査や尿検査の結果などを総合的に検討した上で、インフルエンザ脳症であるかどうかを判断します。

豚由来の新型インフルエンザ

インフルエンザは一般的にヒトがかかる病気だというイメージを持っている人も多いですが、近年は鳥に感染をして大流行をしたり、また豚にも感染して新型として猛威を振るったという事もあります。
2009年にパンデミックの宣言をWHOが行ったのを覚えている人もいるかもしれません。基本的には豚がかかるインフルエンザについては豚の間だけで感染していきます。
けれども豚はヒトや鳥のインフルエンザにも容易に感染しますので、ウイルスの遺伝子についてはヒトや鳥に由来した遺伝子も持っているのです。その為、ヒトにも感染をしてそこから爆発的に大流行をしていったのです。
豚由来の新型インフルエンザはA型のタイプで、スペインかぜやアジアかぜ、香港かぜに続いて出現した新型です。症状自体はインフルエンザですから季節性のものとそう変わらず、潜伏している期間も同じように1~2日ぐらいです。
高熱やのどの痛みなどの症状が出るのもそれほど変わりがありません。成人は全身症状も出るのですが、子供の場合はそれらの症状は出ずに高熱やせきなどの症状が主になりますので、ちょっと酷い風邪と思ってしまうこともあるので注意しなくてはいけません。
一番怖い所は、一般的な季節性のものであれば次第に症状も収まってくるのですが、豚由来のものとなると2~4日ぐらいで肺炎を起こして重症化する可能性があります。
治療しないで様子を見ていた時に呼吸が多くなったり困難な状態になったら早急に病院に行きましょう。また、子供の場合は脳症にもなりやすくなりますので、何とかなるだろうと思わずに病院で診てもらって適切な処置をしていく事が大切です。
大人でも子供でも大変につらい症状が出ますので、きちんとした治療をするのももちろんですし、予防接種もするようにしましょう。

インフルエンザの特効薬

インフルエンザは、毎年12月から3月ごろに、国内でも季節的に流行していますが、ときには世界的な大流行に発展することにあるため、予断を許さない感染症のひとつであるといえます。
このインフルエンザにかかってしまった場合、38度以上の発熱があったり、関節や筋肉に痛みが出たり、頭痛や悪寒を覚えたりすることがあるため、すみやかに病院で適切な治療を受けるとともに、職場や学校で他人に感染しないよう、しばらくは自宅で安静にする必要があります。
インフルエンザにかかる年代として、脳炎などが懸念されるこども、免疫力が弱く重病化してしまったり、肺炎などの合併症を併発するおそれのある高齢者は特に危険ですので、外出後にはうがいや手洗いをするとともに、流行に先んじてワクチンを接種しておくなど、日ごろから予防に努めなければなりません。
しかし、いったんインフルエンザにかかってしまった場合には、ワクチンを接種しても効き目がありませんので、インフルエンザの治療薬にたよることになります。
最近ではインフルエンザの特効薬として、いくつかの種類のものが登場するようになり、治療の方法も劇的に変化しています。
こうしたインフルエンザの治療薬は、インフルエンザウイルスに直接はたらき、体内でウイルスが増殖するのを抑制しますので、症状がこれ以上拡大しないようになるのです。
特効薬のタイプとしては、通常の飲み薬として、定められた用量と用法にしたがって服用するもののほかにも、ウイルスが感染している気道に吸引器に直接薬剤を吹き付けるようなタイプのものも出回っています。
どのようなタイプのものを使用するかは、患者の年齢や病状などに応じて、医師が適切に判断をします。
日常生活でのインフルエンザの予防が重要です