インフルエンザによる登校基準は検査タイミングではない

学校に通っている児童や生徒がインフルエンザに罹ってしまった場合、しばらくは学校を休んで自宅で静養しておかなければなりません。しかし、何日間休まなければならないかというのは、保護者や学校の先生が勝手に決めることはできません。インフルエンザによる出席停止の期間を決めている登校基準は、国の規則で決まっています。即ち、インフルエンザに罹患した児童や生徒は、解熱した後2日を経過し、かつ発症してから5日を経過しなければ登校できません。
現在では、インフルエンザは発症してから4日から5日で自然治癒します。そのため、発症した後5日を経過という登校基準も定められています。また、治癒の第一の目安は解熱することですが、それだけではウィルスが完全に死滅したわけではないので、解熱後2日を経過するという基準が定められているのです。
ここで注意しておきたいのは、登校基準で定められているのは、発熱や解熱といった症状を基準とした日数であり、検査タイミングでないということです。インフルエンザの検査は、発熱してから6時間以内だと、正確な結果を得られない可能性が高くなります。そのため、発熱後6時間以上経過してから検査を受けるべきですが、そうすると発症した日時と異なってきます。発熱後何時間で検査を受けるのかは、患者自身や保護者などの都合もあるため、検査タイミングを基にして登校基準を設定することは、医学的見地からは合理的ではないのです。また、流行期ならば検査を行わなくてもインフルエンザと診断できることもあります。
このような理由により、インフルエンザの登校基準は、検査タイミングを基にしているのではなく、発熱や解熱といった症状を基に定められているのです。